RaspberryPi 4B + HQカメラ

RaspberryPi 4BとHQカメラを合体させるためのケースを試作しています。
用途は、顕微鏡用カメラ、天体望遠鏡用カメラ、IoT AI用カメラなどを想定しています。
電源スイッチはGPIO経由でのシャットダウン通知が可能です。

HQカメラの特殊機能について

RaspberryPiフォーラムの下記スレッドのようにHQカメラは同期信号とストロボ信号をサポートしています。

https://www.raspberrypi.org/forums/viewtopic.php?f=43&t=281913

HQカメラ背面の端子は、右から以下の通りです。

端子信号
GNDGND
GP0HSYNC(水平同期)
FSTROBESTROBE
XVSVSYNC(垂直同期)

今回試作のケースではVSYNCとストロボ用のコネクタを用意しています。

HQカメラの同期信号を有効化

/boot/config.txtに以下の記述を追加することでHQカメラの同期信号を有効にすることができます。

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# HQ camera sync signal settings
imx477_hv_sync_enable=1
imx477_hsync_polarity=1
imx477_vsync_polarity=1

# Pulse width, proportional to the pixel clock frequency.
# Valid values are 0 (smallest width) to 7 (largest width)
imx477_hsync_width=6
imx477_vsync_width=7

#—————————< o >———————————-

HQカメラを起動すると、各端子にこのような波形が観測されます。
(この波形は、STROBE信号も出力設定したものです)

使用方法

注意:これらの機能は確認が完了しているものではありませんので、参考情報です。

VSYNC

VSYNCは、出力と入力の設定が可能です。
1台のカメラをマスターとして出力に設定し、他のカメラをスレーブとして入力に設定することで、同期動作が可能になります。
/boot/config.txtに以下の行を追加します。マスターは’1’、スレーブは’2’です。

#—————————< o >———————————-

# VSYNC direction 1:output, 2:input
imx477_trigger_mode=1

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試作ケースでは、RJ-11コネクタを使ってRS458レベルで入出力します。

STROBE

STROBE信号は/boot/config.txtに以下の記述で有効にできます。

#—————————< o >———————————-

# HQ camera strobe signal settings
imx477_fstrobe_enable=1

# Set to 0 for single strobe pulse, or 1 for continuous pulses every frame.
imx477_fstrobe_cont_trig=1

# Number of lines to delay before triggering the pulse.
# Set this to the frame height if you want all lines to be exposing for the flash strobe.
imx477_fstrobe_delay=5

# Set to 1 to only trigger the pulse in stills capture mode.
imx477_fstrobe_stills_only=0

# Width of the pulse, in units of the INCLK period.
imx477_fstrobe_width=10000

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試作ケースではΦ3.5mmジャックを使ってオープンドレイン信号で出力しています。

※信号極性、パルス幅など各パラメータは使用状況により調整が必要です。
※試作品のため、今後仕様変更の可能性があります。
※このケースに興味がございましたら下記あてご連絡ください。

Mail: info@jp.terratechnos.com

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